賃貸マンション バランス釜からホールインワン+1100浴槽へのリフォーム
ハーフユニットタイプの浴室
フロアと腰下がハーフユニット、腰上はタイル、天井はバスリブ仕上げになっています。
築41年の賃貸物件の中では良い状態の浴室ですので、その分、設備と浴槽の古さが気になる状態です。
電池着火式のシャワー付きバランス釜
比較的新しいバランス釜です。
幸い、キッチンと洗面にもここから給湯しています(天板から壁へ繋がっているフレキ管)ので、ホールインワン給湯にするだけで、利便性は格段に向上します。
浴槽とバランス釜の撤去
ステンレス浴槽とバランス釜を撤去したところ。
カビ取り洗剤、清掃は必須です。
浴室リフォーム時の注意点
その1 浴槽が搬出できるか
バランス釜と組み合わせる浴槽の多くは、幅800×奥行700×”高さ600~660”です。
つまり、浴槽の一番短い寸法は「高さ」ですので、普通は横向きにしてドアから搬出(搬入)します。
ところが、古い物件の場合、浴室ドアの間口が数センチ狭く、ドアを外さないと出し入れできないことがあります。
また、浴室から出せても、今度は洗面所(脱衣所)のドアが通らないこともあります。
この現場がまさにそうで、浴室からはドアを外してギリギリ、洗面所からはドアを外しても2cm大きいがために通らず、結局、浴槽の脚部をハンマーで叩いて曲げ、なんとか搬出しました。
その2 吸排気筒の開口サイズの確認
RCマンションの物件に多いのですが、壁面の開口が、吸排気筒(外壁より外側に出る部分)とほぼピッタリサイズになっていることがあります。
その場合、壁貫通型給湯器(ホールインワン)の吸排気筒の方が若干大きいため、開口部の上下左右を5~10mmほど拡大しないと入りません。
この現場も、ダイヤモンドカッターをディスクグラインダー(ベビサン)に付け、集塵しながら拡大します。1階のお部屋でしたの、駐車場側から作業できましたが、2階以上の場合は、必ず二人で作業し安全を確保します。
コンセントと台所リモコン線はVE管で
付属の漏電遮断器付の電源コードは長さ6Mです。
浴室内はVE管、ドア上をコア抜きして、洗面所の天井裏を通し、増設したコンセントに接続します。
タイルコア抜き(35φ)
乾式ダイアモンドコアで、タイルと背面のRC壁(約80mm厚)を貫通します。約10分かかります。
台所リモコンはDK側の壁面に設置
台所まで新たにリモコン線を引いてくるのは確かに手間がかかります。その手間と若干の費用を惜しんだのが施主様なのか、業者なのかは分かりませんが、浴室ドア横に台所リモコンを設置している現場が多くあります。
この現場では、電源コードと同じ経路で洗面天井を通し、壁中を落としてDK壁に設置しました。
リモコン線もすべて隠蔽配線です。
リンナイ RUF-HA163A-E 16号フルオート
モデルチェンジ後、フロントパネルがホワイトになりました。
給湯能力 8号と16号ではかなり違います
オーナー様は、計4社から相見積もりを取られたようです。
そのうち1社の見積もり提案は、ノーリツの8号(バスイング)だったのですぐに却下したと仰っていました。
3DKの間取りで、ご家族(複数人)で生活されることも想定されますので、8号では、ほぼ確実に号数(給湯能力)不足になります。
リンナイのメーカーサイト 給湯器の号数の目安
1100幅のホールインワン用浴槽の設置、仕上がり
ご予算の関係で、2ハンドルのシャワー水栓になりましたが、¥8000プラスできれば、サーモスタット付きのワンレバー水栓も取付できます。
デジタルマノメーターでガス漏れチェック
最後に、ガス管の気密、漏えい検査を実施して、安全を確認して完了です。
ガス機器設置スペシャリスト登録店です
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