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SRS-100V 電動ダンパー連動用出力線 施工例 FUJIOH
キッチンのレンジフードを使っていると…
キッチンの換気が弱い気がする
レンジフードを回していると、玄関のドアが重くなる
その原因、給気不足かもしれません。
換気口の役割
自然換気
高気密化しているマンションには、必ず換気口が設置されています。ここを開けておくことで、内気と外気の温度差による自然換気ができる仕組み(温度差換気)になっています。
でも、冷房や暖房の効きを良くしたいあまり、空調を使用している時は換気口を閉じてしまうこともあるのではないでしょうか。
排気と給気
では、すべての窓、そして換気口を閉じた状態でキッチンのレンジフードを回すとどうなるでしょうか。
レンジフードで排気しようとする空気量に対して、十分な空気が供給されないため、室内の負圧が高くなり、排気効率の低下を招きます。
この負圧が原因で、キッチンの換気扇が弱く感じたり、玄関ドアが重く感じたりします。
給気用ダンパー
こうした問題を解決するために、レンジフードを作動させると同時に、LDKの壁面に設置した給気用ダンパーを作動させる方法があります。
このシステムは、電動ダンパー連動機能が備わったレンジフードと、連動ダンパーの給気口がセットで成り立っています。
そのため、キッチンのリフォームや、レンジフードを交換する場合には、この電動ダンパーと連動できる商品を選択する必要があります。
電動ダンパー連動用出力線
FUJIOH(富士工業)製のレンジフードでは、電動ダンパー用出力線 SRS-100V を使って連動させます。
SRS-100Vの接続方法
100V出力用コネクター(3P)を使用します。
取付説明書
2Pのコネクターは排気連動シャッター用なので、保護ラベルをはがしません。
接続写真
何度見ても工場出荷時の保護ラベル表示が逆になっています。
念のため、レンジフードのスイッチのオンオフで正しく通電しているか、テスターでチェックしてから接続します。
給気ダンパーの動作確認
通常時(レンジフードを使用していない時)
電動ダンパーが閉じられていますので、外気は入ってきません。
(カバーを外して撮影)
作動時(レンジフードを使用している時)
ゆっくりと電動ダンパーが開き、給気を開始します
レンジフードをオフにすると、時間差(約5~10秒)で「バタッ」と閉まります。
開くときはゆっくりなのですが… 勢いよく閉まるので、初めのうちは慣れないかもしれません。
室内カバーとフィルター 不織布系のフィルターが付いています。
電動ダンパーと連動可能なレンジフード
主要メーカーのシステムキッチンでは、FUJIOH(富士工業)製のレンジフードが選択できるようになっています。
ただし、FUJIOH製でも連動できない品番がありますのでご注意ください。
カタログの「別売品」欄に、電動ダンパー連動出力線(SRS-100V)が入っていれば対応します。
システムキッチンのカタログ例 PDFで開く
リクシル シエラS から引用
まとめ
弊社でも、2000年以降に建てられたマンションや戸建てのリフォームが増えてきました。
住宅の高気密化に伴い、付加機能を備えた機器の交換も増えてきています。
システムキッチンのリフォームもお気軽にお問い合わせください。